ゆみモン

わが恋は燃えぬのゆみモンのレビュー・感想・評価

わが恋は燃えぬ(1949年製作の映画)
2.6
1949年。
監督・溝口健二、主演・田中絹代のコンビが、女性の自立と解放をテーマに作り上げた“女性解放3部作"とも言われるシリーズの第3弾。

明治・大正時代、婦人解放運動のために苦闘した先駆者・影山(福田)英子の半生をもとに、 野田高梧が原案、新藤兼人と依田義賢が共同で脚本を執筆。

福田英子の伝記は、かなり昔に読んだことがあるが、映画の田中絹代のイメージとは違うような記憶がある。

明治時代に女性の地位向上のために力を尽くした女性活動家は多いが、それはそれは苦難の道のりだったと想像出来る。
当時自由民権思想を謳った男たちも、自分の周りのこととなると、妻や同士とする女性と妾や愛人とする女性は別…という封建的思想から抜け出していないのだ。
そんな男を見限った英子がカッコいい。