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仁鶴・可朝・三枝の男三匹やったるでぇ!のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.0
スカパーにて。仁鶴・可朝・三枝の3人によるコメディ。
この3人の母親がミヤコ蝶々で、父親は別々で行方知れずという設定だ。

長男・辰五郎(仁鶴)が仁侠道に憧れるテキ屋。だがテキ屋らしい描写は一切無い。
次男・朝夫(可朝)は夫婦で居酒屋経営。
三男・三四郎(三枝)は自称大学教授で実は大学食堂で働く。

憧れの看護婦(倍賞美津子)の父が医者。この役が内田朝夫。とても良識人で3兄弟のバカっぷりを上手くたしなめる。良いキャラクターだ。
またミヤコ蝶々も安定した演技力だ。この二人は実に素晴らしい。

だが病院はヤクザの地上げに合う。ヤクザ相手に3兄弟が力を合わせて立ち向かう〜という内容…の筈だ…。
だが、ちゃんと行動するのは長男の仁鶴だけ。

しかも幕引きをするのは有島一郎演じる、生き別れた父親だ。ヒョロッとした有島一郎らしからぬ、実は名のある元極道という設定だ。何故に有島一郎に…。
タイトルが「男三匹やったるでぇ」なのに、最終的に3匹が力を合わせて解決しないって…どうなの???

次男が鶴田浩二や高倉健に憧れるようだが、最終的に東映ヤクザ映画路線を否定する様な終わり方だ。さすが松竹映画!
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