にゃんこむ

ぷかぷかジュジュのにゃんこむのレビュー・感想・評価

ぷかぷかジュジュ(2012年製作の映画)
3.3
アニメミライプロジェクト作品。
アニメミライとは、2010年より始まった、文化庁の『若手アニメーター等人材育成事業』の通称です。(公式サイトより)

〇ミカは休みの度にどこかに行こうという約束を破るパパに不満を抱いていた。しかし、大事なお仕事だと言うパパに、しぶしぶ納得するのだった。
 海に行こうと約束していたある日、パパはまたも仕事で約束を破ってしまう。がっかりしたミカだったが、海に連れて行こうとしていたジュゴンのフロートボードのジュジュが海に連れて行ってくれるという……。

コロコロと変わるミカの表情に柔らかい線のアニメーションは、ファンタジー世界との相性が良くてとっても良かったです。
短編としては完成度がかなり高いと思いました。

しかし、子供の頃に見ていたのならば、家族愛溢れるファンタジーとして見れたのかもしてませんが、大人になった今、パパの事を考えるとモヤモヤ……というか、悲しい事実しかないんじゃないかと思って集中できませんでした。

ミカのパパは、一言でいえばうだつの上がらない頼りない男で、休みの日だというのに、仕事(という名のゴルフ)に誘われます。……そもそもゴルフの予定があるなら、急に呼ばれるんじゃなくて、前々から予定を聞かれていたんじゃないのか……?
きっと、ゴルフ場では、「〇〇さん来れなくなったって?仕方ないアイツ(パパ)を呼ぶか。アイツは仕事が出来ないんだから、こういう時に役に立ってもらうしかないよな」なんて上司の声が聞こえてくる(妄想)
パパはゴルフに行きたいというより、呼ばれたら断れなくて行っている風ですし、会社での自分の立場が危ういのを知っているんじゃないの??なんて、物語の本筋とはあんまり関係ないところに意識が行ってしまいました。
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