◆あらすじ◆
国際的なテロリストの「ジャッカル」ことカルロスを逮捕するため、CIAのジャックとモサドのアモスは外見がカルロスにそっくりな海兵隊員・アニバル・ラミレスをカルロスに仕立て上げる作戦を遂行する。カルロスになるための過酷な訓練の中で、アニバルは心身ともカルロスに染まっていく。
◆感想◆
ストーリーとしてテロリストのカルロスを捕まえるためにアニバルが心身ともカルロスにさせられるというもっと良さそうなものがありそうな作戦を真面目に描いた作品となっており、シリアスながらもどこか焦点がぼけているように感じました。
海兵隊員のアニバル(エイダン・クイン)は家庭を大事にする優しいお父さんだったのですが、CIAのジャック・ショー(ドナルド・サザーランド)に利用されます。これが本当に可哀そうで、カルロスの凶暴性や冷酷さを身につけさせるため、理不尽な訓練を強要されていて涙失くしては観れませんでした。
そして、本作の問題児であり悪の元凶であるCIAのジャック・ショーは口八丁手八丁でアニバルを利用し続けます。アニバルが作戦の継続を拒否したとき、アニバルの家族を人質にして参加を強要するのですが「悪いのはカルロスじゃなくてジャックじゃね?」と思いました。ドナルド・サザーランドが悪人しか見えなかった。
アニバルは実際にカルロスとして行動するシーンは緊張感があって、途中で家屋から飛び出して銃撃戦を繰り広げるなどアクションも観ることができたので楽しかったです。
ドナルド・サザーランドは本当にわるいやつだなあと思う作品でした(偏見)。色々おかしなところありますが、普通に面白かったと思います。
鑑賞日:2023年11月24日
鑑賞方法:CS WOWOWプラス
(録画日:2022年12月6日)