資本主義が強欲なウォール街や政治家を産んだのか、それとも強欲な人物が資本主義を利用してさらに政治家をも動かして富を得ているのか。
しかしながらルーズベルトの例を見るまでもなく、優れた為政者を選べる権利が皆んなにあるのが民主主義であるなら、本気を出せばそういう政治家を選べるはずなのだが、現状ではそうなってはいない。
現体制にとっては、政治に不信感を持たれて「武器である一票」を使わない国民が多いほうが有利なのはいうまでもない。
・従業員に生命保険を掛ける（「くたばった農民」から保険金を受け取る）とか、若者を不良扱いて更生施設に送りまくるとか、アメリカ人の悪徳判事や業者のやることは想像を超えている。アメリカの法的には問題がないとしても、大手企業も保険会社も金を稼ぐことしか頭になく、倫理観の欠如とかそういうレベルではない）
・マイケル・ムーアの作品を観ていると、いささか大袈裟だとは分かりつつも義憤に駆られて泣けてくる始末。図式的でデフォルメされていたとしても、そしてドキュメンタリーであってもマンガやアニメのような手法もありだなと思う。細部において事実と異なってはいてもそこに揺るぎない真実がある。なによりそこが重要だなと気付かされる。
