ムック829

バットマン ビギンズのムック829のレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
4.0
ノーラン版バットマン3部作の1作目。バットマン誕生の話ですね。
なぜかダークナイトしか観たことがなかったのでビギンズから見直し。

ダークナイトが本当に重厚だった記憶があり、覚悟の鑑賞でしたが意外と重くなくて面白かったです。
コミカルな演出、台詞のおかげでシリアスになり過ぎずバランスが取れていて良かった。
実写にこだわるノーラン監督の画作りも、生身のヒーローバットマンの世界にピッタリでリアリティを与えていました。

ウェインがいかにしてバットマンになったのか。その過程を丁寧に、心理まで描いていて見応え十分。
試行錯誤し改良を重ね、バットスーツを使り上げる様子は面白かった。
素材を発注して加工して、まさにモノづくりな感じでリアル。でも口元だけ無防備なマスクは正直いって意味がわかりません!

不満点も。時系列を弄った冒頭は初見だと不親切な感じが。まあそれがノーランらしかったりもするけど。
前半の影の同盟とやらは無理やりすぎて滑稽という意見もわかる。しかも長いしダレる。

好きなところは隠し扉の開け方。おしゃれだ♪ワイルドすぎるカーチェイスも良かった。
役者ではゲイリー・オールドマン。ちょっととぼけた感じが彼のイメージとギャップがあって良かった。
そしてアルフレッドの有りがたさ。マイケル・ケインというだけでホッとしてしまう。

ダークナイト前日譚。バットマン誕生秘話をダークに、かつコミカルに描いていて面白かったです。
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