JohnDoe

バットマン ビギンズのJohnDoeのレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
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クリストファー・ノーランの作品と思って臨んだので、とても分かりやすくて観やすかったのが驚きだった。こんなんも作れるんや。

山の上で修行するのはカッコいいけど忍術なのか何なのか、「っぽさ」が先行してて面白かった。アメコミ原作なのでどこからどこまでがオリジナルかはわからんけど、その後の伏線回収はやっぱりおもしろくてノーランを感じた。


金持ちが執事たちの助けを借りながらボランティアでヒーロー活動する話。街の実力者でありながら陰でひっそり働くのはアイアンマンの逆行ってる感じでおもしろい。あと最初のマスクが雑魚いのはコスプレ系ヒーローが皆んな通る道みたいでそれも良かった。

財力とか技術力とかがチート感あったせいで肉体強化の成果はそこまで感じなかった、、?けどトラウマの克服とかメンタル面の鍛錬があったから成立してたと思う。
三部作の最初ということもあって、敵が強過ぎることもなく、主人公が己の恐怖と対峙して理念を持ってヒーローになっていく過程がメインなのかなと思った。
ヒーローの描き方として、そういう心の弱さがあったり、実生活との兼ね合いでジレンマに直面したりっていう内面の葛藤があるおかげで、マスクの下は1人の人間に過ぎないんだと思えてより愛せるキャラになるんだと思う。
それを踏まえるとレイチェルの「行動が人を決める」的なセリフはすごく印象的だった。ヒーローのアイデンティティ論においてそれも一つの考え方だと思うし、ラストのレイチェルのセリフにそれが表れてた気がする。


あとはキャストが豪華だった。
キリアンマーフィー爽やかやったなあ。。
クリスチャンベイルがスーツでビシッと決めるとどうしてもパトリックベイトマンに見えてしまう笑
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