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バットマン ビギンズのすのレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
3.1
ロールパンナに五条悟、狗巻先輩に伊黒小芭内、カカシ先生に傅抵、そしてスパイダーマン………そう、彼らの共通点それは…揃いも揃って素顔を秘めたキャラであるということ……!!

これね、最近気づいたんですけどね…わたしの推しってなぜかみんな顔の一部隠してるんですよ…!全く自覚なかったこの23年。でもたしかにずっとそうでした。気づけばみーーーんなオーガニック中二病。なんでここまできれいに偏ってんのか自分でも不思議なんだけど、おそらくは素顔とのギャップにやられてるんじゃなかろうかなと。大抵が光と闇の両面を持ち合わせていたり、飄々とした、もしくは寡黙な顔の裏でただならぬなにかを抱えていたり…そんな王道の正義からは外れた、少しダークで、フィクションなのに人間味を感じるキャラクター性に惹かれるんですよね…。一面的ではないところに、グッとくる…。そういう意味ではワンピースのコラソンも然りで(推しです)。彼は覆面キャラとはまた異なるけれど、目と口に派手なメイクを施して素顔をカモフラージュしている、という点で同様に秘めた別の一面を滲ませているんです…。そこが…良い……!

そんなどこか掴めないミステリアスな妖しさに当てられて、今日もわたしは顔のどっかしら隠してる系キャラ(なんそれ)に沼落ちしていくのよ…はあ…

いやだからなにが言いたいかっていうとですね???つまりはこのバッドマンというキャラクター性が、あまりにもわたしのストライクゾーンど真ん中を貫いてきたって話ですよ!!!もうわたしの好きが全部詰まっとる!!推しじゃ推し!!秒速で推しメンに追加じゃ!!その上監督には我らがノーラン大先生ときた。素材がアメコミだろうがなんだろうがここまで違和感なく自身のテイストに落としこめるその手腕とセンスには脱帽の一言です。ほんとなに撮っても粋な仕上がりでため息でちゃう。

日本へのリスペクト全開の洒落た演出は母国民として素直に嬉しいし、またも渡辺謙が出てて腰抜かした。もしかして、ノーラン監督の御用達キャストなの…???だとしたら今更ながらその偉大さを知って驚愕してる。まさかここまで世界と渡り合ってる役者だとは思ってませんでした。すみません…

それにしても本作、ヒロインが群を抜いて魅力的。やはりわたしは気が強くて聡明な女性が好きだ…。ただ闇雲に噛みつくんじゃなくて、知性に裏づけされた信念を持ち合わせる強い女性…。個人的にプリズンブレイクのベロニカにも重なってときめきに拍車かかったよね。

でもな……そんなヒロインを押さえて心鷲掴みにしてきたのがそう、キリアン・マーフィーですよ…!!なんだこの色気だだ漏れインテリメガネは…!見た目がドンズバでタイプなんだが…!!若干PSYCHO-PASSの宜野座監視官ぽさも感じてドキドキ!(人格は似ても似つかんが)図らずもオッペンハイマーで沸いてるこのタイミングで彼に出会えたことに運命感じるし、ノーラン監督最新作の主演が彼であることも、今年度のアカデミー賞を受賞したことも、この映画で好きになったあとに知れてよかった。そういう順番て大事。

いい味出してんな〜と思ったらノーラン作品には片っ端から出てるし、なんならインセプションですでに出会ってたらしいけど(全然記憶にない)こういうのってほんとタイミングだからな〜。時を経て今では主演に抜擢されてるだなんて、監督との絆にも泣けるぜ…
 
あとはなんてったってカーチェイス。戦闘シーンでもマント翻して飛ぶシーンでもなくて、カーチェイス。本作の見所はここです。戦車vsパトカーとかどう考えても勝ち目ないし、見てるときの安心感がワイスピのそれ。無双っぷりにもはやスリルではなく清々しさすら感じちゃったもんね。

なんか最近重いの引きがちだったから、気分転換にベストなセレクトだったな〜ん
す