ライジングの、リーグオブシャドウズ周りの話がやっとよくわかった
ノーランってすごい理詰めの人って印象があるんやけど、今回も、恐怖・トラウマとの対峙と克服がテーマなのか、そういうモチーフがしつこいくらい出てくる(スケアクロウの幻覚とか、トラウマの象徴ともいえるお父さんの遺産がことごとくぶっ壊れたり)
で、全部を乗り越えた先で、自分自身が恐怖のシンボルとなって、復讐ではなく正義をなしていくと
すごい「よくできてる」感はあるんやけど、全部が舞台装置的で、イマイチ登場人物の感情の動きに乗りにくいという、ノーラン作品の良くないとこを感じてしまった
(やからこそ、内面描写に全振りしたオッペンハイマーは異色やなと改めて思った)
あと最初のニンジャ修行も、抜き足差し足気配を消せるバットマンを現実ベースで解釈したのかわからんけど、ノーランのリアル志向が裏目に出た結果ちゃうかと思う笑
ティムバートン版で育ったバットマンクソデカ感情ニキ的には、この中途半端なリアリティが、ダークナイト3部作を好きになりきれない理由かなと改めて思った
でも、アルフレッドの忠誠心はやっぱりエグい、一番好き