こうだい

バットマン ビギンズのこうだいのレビュー・感想・評価

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)
4.5
『ダークナイトトリロジー』シリーズ第1弾!

今はヒーロー映画の1作目はそのオリジンを描くのが普通ですが、その流れを作ったのはこのクリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』三部作です。それまでにも多くのバットマン映画が作られてきましたが、ブルース・ウェインがなぜ、どうやってバットマンになったのかというオリジンを描いた作品はありませんでした。

終始ダークな雰囲気で、リアリティのある作風が特徴的な三部作。スーパーヒーローとしては珍しく、バットマンはスーパーパワーを持たないキャラです。普通の人間でありながら、努力で手に入れた力と独自の信念、そして最先端のテクノロジーで悪に立ち向かっていく姿が本当に格好良くて、多くの人の心を鷲掴みにするのも納得です。一つ一つの武器が魅力的で、黒塗りというのもセンスが光っている。特にタンブラー(特殊装甲車両)はロマンがあって1番好き。さらにこの車の走る音がめちゃくちゃ良い!静かで心地よい音の中にある格好良さ。本当にこだわりを感じられる。

バットマンは勿論好きだが、脇役も素晴らしい。特に、執事のアルフレッド(マイケル・ケイン)とフォックス(モーガン・フリーマン)。アルフレッドの深すぎる愛には終始感動したし、フォックスは頭の良い皮肉の利いたキャラで最高!2人共大好きです。

【名言】
「人はなぜ堕ちると思う?這い上がる事を学ぶ為だ」
「人の心は分からない。でも本性は行動に出る」

ストーリーもさることながら、一つ一つのセリフにも深みを感じる。名作と呼ぶに相応しい作品です。

ストーリーはどんでん返しもあり、文句なし。暗い雰囲気の中で、恐怖と正義を描いた傑作。恐怖に立ち向かう姿はまさに"ヒーロー"といえる。
こうだい

こうだい