ちろる

自由の幻想のちろるのレビュー・感想・評価

自由の幻想(1974年製作の映画)
3.7
関連性のないコントのようなエピソードが次から次へと繋がっていくかなりぶっ飛びストーリー作品である。

エッフェル塔のポストカードをおぞましい猥褻写真だと認識する夫婦
排泄と食事が逆転した家庭
娘の前で誘拐された娘を探す父

自由な発想を持ち続け、この世での秩序や常識などシカトしまくれば、そこにブニュエル風な不条理なアート作品が次から次へと生まれる。

映画とは自由が許された世界ではあるが、ルイス・ブニュエルほど自由をとことん遊び抜いたクリエーターはなかなか居ない。
彼の生きたのがその映画での遊びを許された時代だったからというのもあるが、
『自由とは不自由があるからこそ輝く』ということを知っている彼だったからこそ、作る時代、時代によって少しずつ手法を変えた遊びで自由に挑戦し続けている。
だからこそ現代に観てもおもしろおかしく感じるのかもしれない。
まとまり自体はなくカオスだったのは否めないのだけど、このカオスもおそらく計算。
頭ぐにゃぐにゃ柔らかくして観るべし!な作品です。
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