このレビューはネタバレを含みます
次から次にシークエンスが入れ替わり、ひたすら価値観を転倒させ続ける不条理大喜利映画。ゴヤの絵。ダチョウは何かのメタファー?
「自由くたばれ」。動く石像。建築物エロ写真。不眠症の夢。狐を探す戦車。博打好きの神父たち。マゾおっさん。オバを抱く甥。警察の講義。摂食と排便の転倒。ガン患者。粗忽長屋みたいな娘の行方不明。無差別殺人スナイパーの死刑と無罪の転倒。死んだ妹からの電話。警視総監二人。「自由くたばれ」。
ワケ分からなかったですが、飽きずに観られるということは上手さがそこにあるのかと。恐らくはそこかしこに批判が込められているのも分かるのですが、深入りする気にはなれず…。
タイトルよろしく自由という名の幻想を追い求める、というと良く取り過ぎな気がしますが、不条理表現が諧謔を以て描かれていた名作でした。