新快速

自由の幻想の新快速のネタバレレビュー・内容・結末

自由の幻想(1974年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

シュールこじらせてイタい映画だったらどうしよう、と半ば不安がりながら観に行ったが、冴え渡るユーモアによって十二分に鑑賞に堪えるシュールさだった。貫禄のあるシュールさと呼べそうなものを、初めて見た。
電車を乗り継いで旅をするような映画であった。その旅程は悪趣味や倒錯から次第に狂気、遂に神秘へと至るが、そのとりとめのなさというか、弛緩(?)に対して、心もとなさが募っていく。しかし最後に動物園で聞き覚えのある叫び声と銃声がしたときに、一挙に(弛緩とかいうよく分からない表現と対置させるなら)緊張が高まり、それはまるで今朝出発した鉄道駅に夜帰ってきたときのあの感じのようである
劇中の特徴的なアレコレは実は何かのメタファーだったりするのかもしれないなと思ったが、ふつうに読みきれなかった。だが視覚的に十分楽しかったので、どうでもいい。
新快速

新快速