みかんぼうや

自由の幻想のみかんぼうやのレビュー・感想・評価

自由の幻想(1974年製作の映画)
2.7
「忘れられた人々」、「昼顔」に続く巨匠ルイス・ブニュエル作品3作目の挑戦だが、これは見事なまでに好みから外れていた。

世の中の不条理をシニカルに描いたシュールなコメディのオムニバス集で、5~6話の繋がりのない話が流れる。シュールな笑いは比較的好きなほうだが、本作に関しては、クスッと笑えるところが1、2回ある程度で、あとは笑えるというよりも「何やってんの、この人たち・・・」というシラける感覚が勝ってしまった。これはもう、笑いの好みの問題。


加えて、もともと全体の話が繋がっていないオムニバス系の映画は苦手なので(最終的に1つに繋がっていた、みたいなものは逆に大好きなのですが)、笑いのセンスが合わない×オムニバス=興味のない色んな笑いのシチュエーションを観続ける、というなかなかの苦行な100分間でした。
みかんぼうや

みかんぼうや