ゲイリー冨久津

オーメンのゲイリー冨久津のレビュー・感想・評価

オーメン(1976年製作の映画)
3.5
世界的ヒットを記録した名作オカルトホラー。
リチャード・ドナー監督作品。

「オーメン:ザ・ファースト」を観に行くにあたって、改めて観賞。

グレゴリー・ペック御大が主役のアメリカ人外交官を熱演。

ストーリーは思っていた以上におかしい。
キリスト教における黙示録が解っていないと怖さが分からない。
ダミアン陣営VS外交官夫婦の構図。
でも主人公がへっぽこでダメダメ。

ツッコミながら楽しみました。

息子の乳母が突然の自死。
後任の乳母の採用にあたって、なんかよく分からんけど雇ってしまう、防犯意識がザル過ぎる外交官夫婦。

野良犬を勝手に屋敷で飼ってしまう後任乳母。そんな乳母を即クビにしない防犯意識がザル過ぎる外交官夫婦。

犬を処分しろ!といったのに屋敷にまだ居る犬。

乳母、お手伝いさんが居るのに、2階高所で作業しちゃう外交官婦人。そこに三輪車キコキコなダミアン。

外交官を追う記者カメラマン、外交官に会いに来た神父のおじさんの写真を撮りまくり。

神父は外交官に重大な事実を伝える為に5分だけ時間を貰ったにも関わらず、聖書の引用を用いるなど、解りづらい説明。

中盤、カメラマンと外交官が野犬に襲われる。カメラマンを置いて先に逃げる外交官。柵の上のトゲトゲに引っかかってジタバタ。

ラストのシーンで真顔で振り返る演出だったのに、笑っちゃうダミアンくんがカワイイ。

などなど、
エリート外交官、容姿はグレゴリー・ペック。なのに最初から最後までダメダメで面白い。

とはいえ殺戮シーンは印象的で映画的魅力が溢れています。

撮影後に複数の不幸が撮影スタッフにあったりで、幼少期は怖かった。
ゲイリー冨久津

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