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オーメンのcamusonのレビュー・感想・評価

オーメン(1976年製作の映画)
4.0
小学生の頃、テレビ放映されていたのを見たことがあります。

おおよその話の流れは覚えているものの、
ディテールはほとんど覚えていない中で、
666のアザの映像だけははっきりと脳裏に焼き付いています。

そして、画面の端々に悪意が渦を巻いてるのをしかと感じて、
トラウマとして残るような恐怖を感じた記憶があります。


40年ぶりの鑑賞となりますが、
大人になってから見ると、やはりお芝居であるという前提が頭にあるため、
幼少時のような作品世界への完全没入はできないようですね。
幼少時には見えていた悪意の渦巻く景色は、
ほとんど見えなくなってしまったようです。


作品としては、格調高いオカルトホラーで、
キリスト教的世界観を荘厳な音楽が下支えしています。
殺害シーンは、ショッキングかつ芸術的で、
怖さよりは美しさが優ると思いました。

写真に死の前兆が現れるというアイデアが、とても効果的です。
「リング」など後発のオカルトホラーでも、
呪いの可視化のツールとして有効に活用されていますが、
この作品が魁なのでしょうか?ちょっと気になります。
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