このレビューはネタバレを含みます
部屋一面に貼られた電車の絵と、そこに差し込む光がステンドグラスのようにきらめいて美しかった。
おそらく自閉症であろう少年は毎日想像上の電車の運転手として出勤し、どですかでん、どですかでんと口ずさみな…
宮藤官九郎の同名ドラマの空気感が良く、かつての黒澤監督作品に興味が出ての観賞。
まるで舞台を見ているよう。
黒澤明監督の中では低評価とも言われているが、泥臭さと独特の色彩が、セリフの温かみを印象深く…
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コメディのような明るさの中にこそ本当のトラジディがあるとも言える。段々と気分が落ち込んでいく感覚。
心身の貧しさや特異な性質を抱えたエキセントリックな住人たちの無慈悲な日常をコミカルに描く群像劇。気…
どぎつい色彩、救いようのない人々、絶望的なスラム。心が折れて弱った完璧主義者の巨匠が、癒しを求めてダメダメな方向に敢えて振り切ってみせた愛おしい作品。男の弱さ全開放。純真無垢な六ちゃんを見てると自然…
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とても好き
それぞれの登場人物が独白のような、一人で勝手にまくしたてるような台詞が多いのが印象的。勝手な人間。
父が語る妄想の家を「そうだね」と肯定する、悲しいほど大人っぽい子供
人々の苦しみや…
15年ぶりくらいに黒澤映画を観た。
普段、映画で泣くことは全くないのに、途中から謎の涙が止まらなかった。
悲しいとか共感とか、そういう単純な感情ではなく、いろんな感情をごちゃ混ぜにして鍋に焚べた感…
郊外のゴミ捨て場に暮らす60年代の人々の暮らし、貧しい生活をする人々の豊かなドラマ性。なんとも救いのないスラムの人々の様子をコミカルか
つ悲劇的に描く。暮らしは貧しく人間的にも弱い人々だが世俗で生き…