marm25

サイダーハウス・ルールのmarm25のレビュー・感想・評価

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)
4.5
すごく優しい世界観でもっとこの映画に浸っていたい…と思えた作品。
孤児院で養子にならずに医者のラーチ先生と共に大きくなったホーマーは、先生から知識を叩き込まれながら孤児院の子供達と過ごしていた。ある日孤児院から離れるキッカケがあり、りんご摘み仕事をしたり恋愛をしたり、知らない世界に胸を躍らせる。

世界を知ることで自分を知り、役割を知る。今の時代では表面的に問題視されていることも、この時代ではなかなか伝えづらかったであろう性の問題など色んな問題も描かれている。孤児院のファジーとカーリーのシーンはすべてのシーンで泣きそうになったし、バスターの台詞もよかった。演者さんたちもとても自然な演技で映画に入り込めたなあ。
ラストで明かされる先生のレントゲン写真の秘密にも胸が打たれました。

資格がないと今の時代ではこんなことできないかもしれない。だけど人を救いたい、役に立ちたい、愛してる、という気持ちは資格なんかよりもっと一番原点にある大切なものですね。これが「サイダーハウスルール」というタイトルに繋がるのか。
marm25

marm25