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サイダーハウス・ルールのもんてすQのレビュー・感想・評価

サイダーハウス・ルール(1999年製作の映画)
4.3
伊集院光がラジオで「優しい映画」と評していたと思うのだが、本当にその通り
オープニングからエンディングまで、(当時の社会問題もはらみながら)穏やかだけれども退屈させない仕上がり

タイトルに「サイダーハウス・ルール」とつけた意味を考えると、(現代でも未だに倫理を問われる)ラーソンが行っていた堕胎や、ホーマーとキャンディーの不貞などを通して「人として生きる上でのルール」を観る人に問うているのかな〜〜などと思った

悲しい結末の恋があることは事前に知っていたけれど、嫌な気持ちにならずに物語を受け入れることができた

キングコングのフィルムが切れると同時に、ファジーが亡くなるシーンがせつない

主役のトビー・マグワイアのキュートさが凄く役柄にハマっていて良かった
シャーリーズ・セロンについては「ラックス・スーパーリッチ」のひと、及びSNLで「私は美人で頭が良くて才能に溢れてるけど歌が下手〜〜♪」という自虐コントをしていた印象が強かったけれど、劇中では古きアメリカの金髪美人という役柄にフィットしていたように思う(「モンスター」観なければ!)

歌手のエリカ・バドゥが重要な役で出演しているほか、ドラマPOIのファスコ刑事もカメオ出演していた
あと子役がカワイイ!

いかにも「映画」という感じの映画だった(パブリックなイメージにおける映画というか...)
ホーマーのラストの台詞がジンとくる
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