リーリー

8 1/2のリーリーのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
4.0
だいたいは、グイド自身の目線でかかれているのだけど、そのすべてをわざと滑稽に映してる。
もうほとんどコメディーみたいに撮っている。冒頭の音楽なんて、この映画はコメディーなんですっていう監督からのメッセージみたい。

ただ、面白いのは、本人はいたって深刻ということ。自分は人生のどん底にいるのに、それを別の自分が面白がっているような。そんなとりかた。

グイドは色々な人に、自分の答えを探し求めるけれど、結局はずっと、そうじゃないそうじゃない❗️俺はここで何してるんだろう?と悩んで最後はセットまで崩される。
けれど、そこでやっと初めて自分で自分の答えを見つける。自分のためだけの答え。

面白かったのだけど、ちょっと残念だったのは、ラストであまりにも急にグイドの考えが変わるところ。
もうすこしきっかけみたいのがあれば、ラストシーンもとてもワクワクできたと思うんだけど。
だけど全体的にとてもスタイリッシュで、ふざけててとっても面白かった。
リーリー

リーリー