このレビューはネタバレを含みます
この乱雑な世に更なる混乱など必要ない、というプロデューサーのグイドに対するあっさりとした終止符的な発言にウケたし、参った。
サイケな映像に昇華しているとはいえ、映画監督という多様な業界と利益を生み出し共有する仕事の苦労と、幻想とはいえ見たいものを見れるわけではないことを知る点では、かなり現実的な部分が占めている映画だと思った。
オマージュ源の宝庫となっている作品らしいけれど、私にとって真っ先に浮かぶ8 1/2はエヴァ最終回か、8 1/2 Minutes。題を寄せているだけでテーマは恐らく別物だが、詞の虚無感と曲の焦燥感は、今後聴いた時に映画を想起させられそうな予感がしました。