ラッキーマウンテン

8 1/2のラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
4.2
めっちゃ面白い。
「君たちはどう生きるか」meets「ママと娼婦」って感じ。イタリア人が君どうを作るとこんな風に仕上がるのか〜。
前半はちょっと退屈だけど、全編に渡って展開される現実と虚構の入り乱れ方も比較的親切だし、何より主人公のグイドが駄目なおっさんなので気兼ねなく叩ける。
別に叩きたいわけじゃないけど、君どうの主人公のように少年ならではの成長痛や通過儀礼(=大人は見守ることしかできない)ではなくただの痛いおっさんなので、その滑稽さがテンポの良さを作り出していると思う。
でも作品作りへのリスペクトも感じてちゃんとした「いい映画」だと思った。
あと奥さんものすごい美人だ。転生するならあのビジュに生まれたい。マジで。

モノクロ映画は基本的にモノクロだからこその味わいがあると思ってるけど、この作品に関してはカラー版がめちゃくちゃ観たい。絶対胃もたれすると思うけど。おわり