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8 1/2のtokyowebtvのレビュー・感想・評価

8 1/2(1963年製作の映画)
5.0
脚本もないのに企画書の段階でSF大作の監督を任されてうつ病になってしまう映画監督の話。
映画を作るよりSEXしてる時の方が全然楽しい、と話したフェリーニ監督の真意はどこに?
『甘い生活』が本作の続編に当たると思う。
ゴシップ記事を飯のタネにしていた週刊誌記者が小説家を目指し、CMディレクターに転職するがしっくりこない。旧友とどんちゃん騒ぎをしても空しいばかり、というのが『甘い生活』。
『8 1/2』はそのアイデアを脚本家に相談するも酷評され、頭を抱えるが、幼少期の記憶をちりばめた映画を『8 1/2』で映像化してその評価を観客にぶつけてくる。それがこの映画。
一見ストーリーのないこの映画が何と面白い事か。
『甘い生活』と共に何度も観てしまう不思議。
『道』を作った映画監督の人生は浮気性な男ザンパノそのものだった。
そんなフェリーニの妻ジュリエッタ・マシーナは、ジェルソミーナ同様夫の不貞を許して愛し続けた。
この物語の完結編が『ジンジャーとフレッド』かも。
そして『アマルコルド』に描かれた思春期の思い出がルーツだったと知る。
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