このレビューはネタバレを含みます
奈良の三姉妹がそれぞれ恋するお話。ハゲデブへの当たりキツくない…?夜店のステッキという表現は人口に膾炙していたんですね。
万葉集が一応の鍵になりますが、なるほど貴族趣味炸裂したような浮世離れした人々。細かな小道具の端々が悪気のない鼻持ちならなさで溢れていました。
女中を監督本人がやってますが、知らなかったら感じ悪いだけのやりとりで、気付くこと前提なのはどうなんだろう。
三姉妹それぞれの話は形になっていましたが別に一緒に語る必要も感じられず、親父に至っては存在する必要すらありませんでした。次女の話は結局どうなったんでしょう。三女への口説き文句には度肝を抜かれましたが…。本当に上手くやっていけるの…?
小津の模倣のような表現が多く、当世風の小洒落た映画だったのかなあ、との印象しかなかった映画でした。