Kaori

月は上りぬのKaoriのレビュー・感想・評価

月は上りぬ(1955年製作の映画)
4.8
せっちゃん(北原三枝さん)が一人勝ちしてる。田中絹代さんの監督作品初鑑賞、女の残酷さと可愛さをこんなに上手く撮るなんてソフィアコッポラみたい。
おてんばなせっちゃんが昌二さんを思って涙する姿や脱いだ服を嫌がる表情、昌二さんが口にする接吻って言葉に前のめりになっちゃう姿が一々可愛くて。(ストッキングを脱ぐ姿や煙草や酒を楽しむ姿も最高)
そしてモノクロでも伝わる清潔感。
今みたいに便利じゃない時代の恋はロマンチック。
一緒に満月を見る事が一大イベントのような恋愛時代背景を羨ましく思った。
好きだなぁこの時代の作品には癒される。
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