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月は上りぬのpapandaのレビュー・感想・評価

月は上りぬ(1955年製作の映画)
3.8
田中絹代監督、小津安次郎脚本というくらいしか知識がなく見たので、日活マークが出たのには驚いた。オープニングの奈良の描写や謡の稽古など、完全に小津調。映画自体は戦後10年で落ち着きを取り戻した社会を反映しているのかどこかゆったりとした奥ゆかしさを感じて、心地よい感じだった。
今日の上映では川島先生が映画について解説してくださった。大女優田中絹代がなぜ監督をすることになったのか、彼女の努力、当時の映画界での女性の立場、五社協定による役者の変更など、とても興味深い内容だった。
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