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月は上りぬのmendeのレビュー・感想・評価

月は上りぬ(1955年製作の映画)
3.5
小津が自身で監督しようとして手がけた脚本を田中絹代が監督。監督第二作らしい。
笠智衆が父親で、出戻りの長女、未婚の次女と末娘の結婚話。奈良に疎開してきてそのまま住んでいる、教養もお金もある一家のお話。

次女(杉葉子)を東京から来た会社員とくっつけようとおせっかいをやく三女(北原三枝)がかわいい。かわいいのだが、自分本位でわがまま。しかしだからといって一方的にしかり飛ばす男もいったい何様? もっと気持ち悪いのが、この二人がカップルになるということ。父と娘、教師と生徒みたいな、いびつな男女関係に見える。これをほほえましいカップルとして見せられても、今の感覚だと引く。
次女(杉葉子)カップルの暗号のような電報はとてもかわいかった。
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