素晴らしい。なぜこれまで彼女の映画を観てこなかったのかと自分への強い怒りさえ湧いてくる。
東京と奈良という距離を描きながら東京は映さないという小津脚本。そして女性陣の可愛げのあるアクションをおさえ強…
三姉妹の末っ子のぶりっ子感を存分に発揮しつつも、デレる男が出てこないあたり女を中心に据えた映画を作ろうと言う気概が感じられた。後半の「働け、その分俺が可愛がってやる」はやばいと思ったが、前半まではい…
>>続きを読む映画の醸し出すリズム、空気感が心地よく、物凄く良かった。
奈良のロケーションや雰囲気が抜群。
また急激に都市化している東京がシーンとして登場しない(電話の先としてだけ)のがまた良い。
ただ懐古主義…
脚本が小津だとか、笠智衆が出ているからってだけで、ここまでの秀作が出来るはずない。ここは素直に凄いぞ監督の田中絹代がね。白黒だからこそ、タイトルにある「月」明かりが効果的。そしてヒロイン北原三枝が出…
>>続きを読む『乳房よ永遠なれ』では、ひとりの人間として生きる女性を描いたのに対して、今作は「女性とは結婚して夫を支える」という当時の考え方が強く出ており、考えると面白いです。何か現代にも通ずるものを感じます。(…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
大傑作!
東京⇄奈良という構造は如何にも小津(脚本担当)だなと笑っちゃったけど、他人の恋路を世話する前半と自分達の恋路が問題になる後半で恋愛の主観/客観性が綺麗にコントラストを成して描かれていた。
…
ルネクレールみを感じる丁寧な演出の下町ファンタジィ。。せっちゃんとしょうじさんの無邪気なカップルがなんとも愛おしい。今だったら瞬時にSNSで晒し上げられるであろうプロポーズも天真爛漫なせっちゃんを守…
>>続きを読む©日活