Kaito

2LDKのKaitoのレビュー・感想・評価

2LDK(2003年製作の映画)
3.8
貞子vs伽椰子、ファンでもないのに何でこんなにわくわくするんでしょうか。
予告映像で、井戸前で二人が対峙するシーンとか、成長期の死人としお君が人の肩に乗ってるシーンとか胸熱。


女の闘い繋がりで本作。
フォロワーさん経由で知り、野波麻帆様が顔腫らしながら戦うとあっちゃ観ないわけにはいかないのです。

和製ローズ家の戦争+永遠に美しく、と言って良いのか分かんないけどそんな感じでしょうか。

野波麻帆様が出てるので、まずはとりあえず4.5点。
幸先良いですね。


事務所の寮の同じ部屋に住む女優の卵、先輩ラナと上京したての後輩のぞみ。
二人は同じ映画の主役オーディションを受け、結果通知の前夜。
ギスギスしないよう当たり障りのない会話を交わしながらも心の声ではディスり合う。

やがて、ルームシェアするにあたり設けていたルールをめぐり口論に。
それまで内に秘め溜まっていた不満は怒りに変わり、
怒りは憎しみ、憎しみは殺意に変わり…。


ラナを野波麻帆が、のぞみを小池栄子が演じる。
演技派の二人、お互いハマりにハマってたと思います。

序盤の嫌な女部門は野波麻帆様の勝ちです。
あの、自分の美しさをいいことに人を見下すアバズレフェイス&ボイスには誰も勝てません。ありがとうございますプラス5点です。


中盤の女の狂気爆発部門は小池栄子親方の勝ちです。
ホラードラマの笹野鈴々音さんみたいな怖さを感じさせました。
おめでとうございますプラス1点です。


そしてインターバルを挟む間もなくルール無用キャットファイトのゴングです。
家中の武器になり得るものは全て使います。
ボールペンや本で殺し屋と戦ったジェイソンボーンもびっくりの知恵と閃き。

殺るか殺られるか、男の知らない女の熱い闘いがそこにはありました。
キャットファイトなんてとんでもない、彼女たちはライオンです。弱肉強食の世界を生きるライオンなのです。
とても勝敗はつけられません。
二人にプラス5点ずつあげます。


終わり方にもう一捻り欲しかったのでマイナス16.7点といたしまして、3.8点で締めさせていただきます。
お疲れ様でした。
Kaito

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