カタクチイワシ映画レビュー

ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクションのカタクチイワシ映画レビューのレビュー・感想・評価

3.8
自身の扱いに抗議した結果WBをクビになったダフィー・ダック。警備員ドレイク(ブレンダン・フレイザー)も彼を追い出す際の騒動に巻き込まれ一緒にクビになってしまう。そんな折、元映画俳優として有名な父が本物のスパイであり彼に助けを求めていることが分かる。ドレイクは父を救うため出発するが、付いてきたダフィー、2人をクビにしたWB部長ケイト、バックス・バニーを巻き込んで事態は思わぬ大冒険へと発展していく。


最高。ダンテ監督作なんで人によって選り好みあるかなぁと思いましたが、コレは誰もが楽しめる実写+アニメーション映画だと思います。

私はジョー・ダンテ監督が大好き。ダンテ監督の作品はどれも毎作映画への愛情が溢れんばかりに感じられて観ているこっちも幸せになります。
フィルモグラフィーの中では『グレムリン2新種誕生』が一番近い感じ。本作も全力投球で自分のやりたい事をやってて、しかもルーニー・テューンズのハチャメチャも加わり手が付けられねー。小ネタから二重三重のメタなネタまで満載です。

ルーニー・テューンズには全然詳しくないのですが、過去観たルーニー作品の中では一番爆笑しました。なんといっても一つ一つのギャグが長く、しかもしつこい! 最初は久しぶりのこのノリに苦笑してましたが、中盤からは声出して笑ってましたね。特にルーヴル美術館のシーンは必見。ダフィーとバックスのイチャイチャぶりも可愛いかったです。

本作は今また役者としての評価が高まるブレンダン・フレイザーが最も脂の乗っていた時期の作品でもあり、そこも見どころ。アクションとコメディを両立できる彼の個性が光ってます。


近年ダンテ監督は長編を撮ってないので久しぶりに新作を観てみたいなぁ。『ロジャー・ラビット』が好きな方は、本作はダンテ監督的『ロジャー・ラビット』へのアンサームービーとして観ることも出来ると思うので、比較して鑑賞するのも面白いと思います。
ちょっとオススメな1本でした!