小説のすごさを知りつつ、映画は遠ざけていたのだが、、
ようやく見た。今見てよかった。
小説とは違った見せ方だが、原作に負けないくらいの
パワーをはらみ、ヴィジュアル表現でできるセンセーションがあった。
そして文学が確実に流れていた。
Einmal ist keinmal. 一度は一度ではない。
Es muss sein. Muss es sein? そうであるべきだ!そうでなければいけないか?
原作で出てくるこういった言葉や、キッチュ(Kitsch)は出てこないが、映像の流れの中で何かそうであることを感じさせる。
人は重力に抗えず下へ落ちて行こうとするのが普通だが、
かように存在は軽くて、仕方がないのも事実である。
あぁなんていい映画だったんだろう。
こんな物語は、現実にだって起こりうるし、
もっと奇抜で心を撼わすわけだ。
それを言葉で紡いだ小説に、まずは感謝!!