【切れぬは刀か腕なのか】
現存する日本最古のアニメーションの1つ。
スケッチブックに濃いめの鉛筆で描いたようなシンプルな絵と、グニグニ動く独特の表情が何ともコミカルな作品。
セリフはないけど何をしているのかは不思議と伝わってくる。
まだまだ、今で言うような「アニメーション」というよりは「パラパラ漫画」の延長線のような作品ではあるけど、こうやって日本にもアニメーションの文化が生まれてきたんだな…と考えると何とも感慨深くもなる。
…あるところに一人のお侍さんがいた。
彼は刀屋で新品の刀を買って意気揚々となり、折角なので誰かで試し斬りをしようと企むが…。
「なまくら」とは『切れない刀』という意味と『意気地のない人、不器用な人』という意味がある。
文字通り、お侍さんの成功イメージとは裏腹に辻斬り(試し切り)は全く上手くいかない😣
でも、それは決して刀が悪いわけではなく、単純にお侍さんが「なまくら」なだけ。
目の見えない按摩さんや、先を急ぐ飛脚など、お侍から見て「下に見ている=切り捨てても問題ない」人たちに狙いを定めるも、刀を持たない相手から返り討ちにあって素手で倒されてしまうお侍さん😱
…そうだよね。
「刀を持つ侍は皆剣豪」っていうイメージを勝手に持っていたけど、よく考えたら剣術が苦手…というか下手な侍だっていたはずだよね😅
それこそ「刀の構え」とか「人を斬る間合い」とか、あとセンスなんかも問われるのかも…
今回出てくるのは、度胸も剣術も持ち合わせていない「なまくら侍」。
そりゃ色んな意味で斬れんて😁
作品としてはとても短くてそれ自体に点数を付けるって感じでもないんだけど、それよりもこの作品の歴史的価値やこれが作られた当時の情景なんかを感じながら…というところで「なんでも鑑定団」的な点数を付けてみました✨
こういう作品がYoutubeで気軽に観られるって、ホントにいい時代になったもんだ😊