No.3756
タイトルの読みは「はなわへこないめいとうのまき」。「なまくら刀(がたな)」とも呼ばれているそうです。
現存する「日本最古のアニメ映画」。
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『「アニメ評論家」宣言』(藤津亮太・著)を読み始めました。
その中に、日本最古の劇場公開アニメの1本として紹介されていました。
1917年(大正6年)6月30日に、小林商会という映画会社が、浅草六区の帝國館という映画館で本作を上映した記録が残っている。
内容も、なかなかシュールで、人物もよく動くし、落語のようなオチまでついて、面白い。
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ちなみに、時系列でいうと
1917年1月 下川凹天(「しもかわ・へこてん」、または「しもかわ・おうてん」とも読む)監督作『芋川椋三 玄関番の巻(いもかわむくぞう げんかんばんのまき)』が、
浅草六区のキネマ倶楽部で公開(製作は天然色活動写真株式会社[天活])。これが日本初のアニメーション映画らしい。
※(Wikiでは『凸坊新畫帖 芋助猪狩の巻(でこぼうしんがちょう いもすけいのししがりのまき)』となっていて、どっちが正解かわかりません。諸説あるのかな??)
同年5月 北山清太郎監督作『猿蟹合戦』が、浅草六区のオペラ館で公開(製作は日活向島撮影所)。
同年6月 本作『なまくら刀』公開
となっている。
しかし、フィルムが現存しているのは本作のみである。