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求婚専科のsonozyのレビュー・感想・評価

求婚専科(1964年製作の映画)
3.5
1964年 リチャード・クワイン監督のラブコメ。

人気No.1のゴシップ男性誌「STOP」の役員会議。社長から「醜聞専門のクズ雑誌の地位を確立出来たのは、不道徳、卑俗、堕落した君のおかげだ!」と褒め称えられる(笑)敏腕編集者ボブ・ウェストン(トニー・カーティス)。

自立した独身女性にSEXの自由を勧める指南本がベストセラーとなった著者の美人心理学者/カウンセラー、ヘレン・ブラウン(ナタリー・ウッド)が実は処女疑惑!?というゲスな記事の第二弾の取材のため、自ら相談患者としてヘレンに接近。

毎日のように激しい口喧嘩をしている隣人夫妻フランク(ヘンリー・フォンダ)&シルビア(ローレン・バコール)のフランクになりすまし、夫婦関係の悩みを相談するうちに、ボブとヘレンは親密になっていく。
役員たちが期待しているゲス記事の第二弾は書き上げられるのか?・・

原題の「Sex and the Single Girl」は当時実際にベストセラーとなった本で、ナタリー・ウッドはその著者ヘレン・ブラウンを演じてます。
邦題「求婚専科」は意味不明ですね。笑
ちなみにドラマシリーズ『Sex and the City』は本作を参照したとか。
『恋は邪魔もの(レニー・ゼルウィガー&ユアン・マクレガー)』もこの原作が参照元のよう。

●楽しいオープニングアニメ
https://youtu.be/WV0MlFydEY4
●冒頭の「STOP」の役員会議のゲスっぷり&テキトーさ。
●「STOP」社内の機器(ウォータークーラー、トイレの鏡など)はすべてコイン投入方式(しかも使える時間が短い。笑)
●ナタリー・ウッドがカワイすぎる(『ウエスト・サイド物語』以来久々に見た)
●犬猿夫婦役にヘンリー・フォンダ(ストッキングメーカー社長)&ローレン・バコール(鬼嫁)というキャスティングの意外性。
●ボブ(トニー・カーティス)の美人秘書ヘレンや恋人の歌手/ダンサーのグレッチェンやらの扱いが。。(今なら社会問題です)
●グレッチェン(フラン・ジェフリーズ)の歌がお上手&カウント・ベイシー・オーケストラも登場する贅沢さ。
●後半は何故か楽しいカーチェイス。
と、ハチャメチャな展開ですが、楽しめました。

ザ・シネマ/町山智浩のVIDEO SHOP UFO にて。
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