岡本喜八が監督を務めた、1971年公開の戦争映画。
『日本のいちばん長い日』を観て私が最も感服させられたのは「起こる事態をひたすら即物的に捉えることでそこにドラマ性が生まれる隙を一切排し、戦争の不…
十万発の砲弾の雨。船が多すぎて海が見えない。配られた一個の手榴弾に三十人が集まり死に損なったもの同士で頭を叩き合う。小銃は五人にひとつ。ずっと死ねと言われてきたのに最後には生きろ。弱虫だから。子供の…
>>続きを読むこれほどまでに沖縄戦をダイナミックにセミドキュメンタリーに描いていたことに感嘆した。ちゃんと知らない人でも理解できるような、細かいナレーションが入っていて、史実にそったドキュメンタリーに近いと感じた…
>>続きを読む1971年昭和46年岡本喜八監督の戦争映画名作。この映画で沖縄戦のほんのほんの一旦を垣間見た気になれます。辛い内容ですが当時の観客はどう見たのかな。生き残った八原参謀の敗戦手記を読んだ事がありますが…
>>続きを読む死、死、死。淡々と人が死んでいく。軍人が死ぬ、民間人が死ぬ。特攻で死ぬ。自決して死ぬ。映画はテンポよく進んでいく。その中で子供が死に老人が死ぬ。親が子供を殺し女学生が脚を切断される。
そんな中でも冗…
きわめてわかりやすい二項対立(A対B)の図式で描かれている。それぞれの相対する視点から戦争を仮想体験することで、戦争を知らない世代にも、戦争を知っている岡本監督の反戦思想が伝わっていくだろう。同時に…
>>続きを読む