AONI

大江戸五人男のAONIのネタバレレビュー・内容・結末

大江戸五人男(1951年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

「播州皿屋敷」誕生秘話。悪に徹しきらないワル旗本退屈男。
阪妻と右太衛門の“世紀のバトル”を期待していた身としては、なんとも消化不良の展開。

だいたい五人男とは誰と誰を意味するのだろうか? 旗本退屈男には、もっと暴虐無人に大暴れして欲しかった。とことん事態を悪化させる自己中な若侍高橋貞二がムカつく。最後に泣いたって遅いんだよバーカ!

松竹映画ということもあり、市川右太衛門の役柄をはじめ東映時代劇では考えられない配役。一番驚いたのは、阪妻の弟分を演じていた名悪役進藤英太郎。この人が善良な役を演じているのを観たのは本作が初めて(その後、結構観ましたが)。

50年代の作品にしては、画質と音声が悪いのが少し気になったが、歌舞伎調の台詞回しや流れるようなモンタージュが粋でカッコ良い。これで、阪東と右太衛門のチャンバラ対決が見れたらなぁ・・・。
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