ちろる

グリーンバーグ/ベン・スティラー 人生は最悪だ!のちろるのレビュー・感想・評価

3.6
「マリッジストーリー」でお馴染みのノアバームバック監督による作品。

邦題があんまりにもひどいけど・・・

卑屈でめんどくさい、まるで昔のウッディ・アレンみたいな自意識高い神経衰弱っぷりを見せたベン・スティラー。
最近の活躍が目まぐるしいグレタ・ガーウィグですが、もうすでに存在感が抜群です。
こんな可愛いグレタ演じるフローレンスを、もう少しのとこで拒絶、その繰り返し、、んもー!なんなのよ!この男!と女もそしてきっと男もイラつくはずの主人公ロジャーのキャラクター。
不器用にも程があるだろーと思いますが。
トントン描写で粋な会話の多いアメリカの作品の中で、たまにこういうノアバームバック節はなんだかホッとする部分もある。
人間そんなにみんながみんなハッピーでスタイリッシュに生きれるわけないんだからね。
グレタと監督はまだこの頃付き合ってなくて、なんなら元奥さんのジェニファーが出演して、原案も制作も手掛けてるのに離婚申請中、そんでもってグレタとは公開後には付き合い始めたのだからなかなか撮影時の雰囲気は気になります。
なかなかスカッとした想いになるようなお話ではないのだけど、こういう焦燥感あふれるリアリティもたまにはあり。
一癖も二癖もある役どころを、こんな風にちゃんと嘘っぽさなく見せられたのはきっと、プロ意識のめちゃくちゃ高い役者だけで構成されていたからなのかもしれません。
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