最近わたしの中できてるノアバームバック(ウェスアンダーソンとタッグで脚本とか書いたりしてた人)×グレタガーウィグのフランシス・コンビのその前の作品。
主人公は精神病院を出たあとで安定しないベンスティラー、そしてその彼がどうしようもない奴だとわかりつつも惹かれるグレタガーウィグ。
ロックバンドを組んでた昔の栄光が忘れられず、若い子たちばかりとつるんで彼らを"教育"しようとする主人公。その痛いしい人間の姿はバームバックの得意技だと思う(イカとクジラのお父さん然り)。誰がどうみても精神不安定だから文句は言われないし好き放題してる。気になる彼女と真剣な関係にも進めずダラダラとすごして、どうして自分でそんなに人生を難しくするのか、とかわいそうになってしまうほど。
LAの眩しい日差しと正反対なネガティブモードの今作は、フランシス・ハのようなコメディを期待しているとガッカリしてしまうけど、独特の気まずさはバームバックならでは。(？)
ベンスティラーとバームバックは次回作でまた共演するので(しかもニューヨーク！)、そちらに期待。
