若尾文子の設定だけなら『青空娘』に近いが、増村映画の主人公の様な自我の強さは全く無い。
ろくでなしの父親を憎みきれず金を渡し、風来坊な兄への世間評に辛い思いをし、親戚のイビリにも耐える…ザ・昭和の薄…
大豆田(田村)はすでに65年前に存在した!過去の恋人を隠そうとする若尾文子に「僕は誰からも愛されたことも、誰も愛したことがない人をお嫁さんにしたいと思わないよ」と優しく語りかける田村高廣があまりにも…
>>続きを読むかずやにまえ教えてもらったやつ!滑り込みでみれてほんとうによかった。
登場人物みんなの生き方を肯定していて、50年代にすでに大豆田あったわ…ありましたわ…の気持ち。ラストシーン本当に最高。忘れられな…
・まばらに立つ樹々のあいだを男と女が歩いている。男が数歩先を、女はその後ろを歩いている。会話はない。
男が立ち止まり、貝殻だよ、きれいでしょ?結婚のお祝いにしてはさみしすぎるね、と言う。
女はその貝…
このレビューはネタバレを含みます
どの時代の若尾文子も大好きだけど1956年的若尾さまがたっぷり堪能できて幸せ。自己肯定感の育まれる余地のない生い立ちなので節目がち・横がお・暗い顔・喋り方もしっとりしててなるほど松竹〜!良かった。
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田村高廣がマジでいい奴で救われた、何も言わずともちゃんと解っててすべてを包み込む系男子…そしてあの笑顔…。
一方で不幸を背負い込んで常に暗い顔、それでも可愛い若尾文子。でもやっぱり最後の自然とこぼ…
3年ぶりに再見。やっぱり名作。タメの効いた若尾文子のクロースアップがどれもこれも素晴らしい。そして僕はこの映画の佐田啓二が大好きである。そういえば『明日をつくる少女』と同じく、本作も若尾が勤めるのは…
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