トムトム

SPACE BATTLESHIP ヤマトのトムトムのレビュー・感想・評価

SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)
1.5
「ゴジラー1.0」が国内外で大絶賛されている山崎貴監督。
このままだと次回作のハードルが高くなりすぎて大変だろうと一旦リセットするため鑑賞。

久しぶりに観ると、いやーキツい。

タイトル出るだけで舌打ちしそうになります。
「宇宙戦艦ヤマト」でええやん。

今作を観ると山崎監督は確実に映画を撮るレベルが上がっていることがわかります。

熱狂的なファンがいる反面、現代に実写化しようとすると色々大変な原作なので色々苦心しているのはわかります。
ガミラスの設定とかユニフォームとか。
元々戦艦大和が宇宙を旅するトンチキな絵面ですし。

色々頑張って足したり引いたりしていたら残ったのがキムタクだけだったみたいな話です。

スター故か何をやってもキムタクと言われがちですが、今作のキムタクは本当にただのキムタクです。
濃度100%のキムタクを堪能できます。

古代進感はゼロですのでヤマトを見ていると言うよりキムタクの現代劇を見ているようになります。

映画のルックが非常に安っぽいのも残念な点です。

ヤマトの人員って30人くらいのスケール感ですし、地球の人口も100人くらいの感じです。

SFのキモとしての小物やガジェットもこだわりゼロというかワクワクさせてくれるものがありません。
AEDとか銃とかヒドくない?

イスカンダルも「近っ!」。
2泊3日くらいで行って帰ってきたような感覚です。

セクハラとパワハラを合わせたような古代進と森雪のラブシーンも酷いです。
いくらキムタクやからと言ってあれはあかんやろ。

山崎監督は太平洋戦争時の兵器や兵士にロマンを持っていますし元々「宇宙戦艦ヤマト」にもそれがあるので親和性が悪い方向に向いていると思います。

まあでもコレ脚本やっている後の山崎貴監督の妻でもある佐藤嗣麻子にもかなり問題がありますけれどね。

あまりアニメに寄せない俳優陣の中で柳葉敏郎だけ若干…真田さん感がありました。

リメンバー山崎貴という事で今作や「ドラゴンクエスト ユアストーリー」などを定期的に観て、今や世界的な監督となった山崎貴監督のハードルを下げてあげたいと思いました。
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