サンドバッグになり続けて幾星霜……俺はほどほどに好きだよ。
山崎貴作品見直し行脚の最中であらゆるところに優しくなっている自覚はあるが、ギバちゃんの熱演ぷりには目を見張るものがある。
キムタクもキムタクを頑張ってる、黒木メイサも黒木メイサとして頑張ってる。
アナライザーをR2-D2にしようぜ！って最初に考えついたスタッフは興奮して鼻血出してたんじゃないだろうか。
アレもあるコレもある。
過剰に語るし説明するのに、肝心のコスモクリーナーが嘘っぱちという、アニメから大きく逸脱するまさかのオリジナル展開。
しかし、ここが面白い。
公開当時のムードもあるだろうが、近年もネットでオモチャにれる『クソ実写化』ミームの中で雑に叩かれてる・叩いておけばええんやろ？というような判で押したような批判が寄せ集められて作品としてこれからも眠るだけなんて惜しいとすら思う。
とはいえ、戦闘員がバーで飲むシーンの弛緩しきった雰囲気が安い飲み屋の端っこで騒ぐ大学生っぽさが強くて、ヤマトらしくないと言いたくなる部分は多々ある。
それでもあの時代の技術、それなのにこのクオリティで3D邦画SF映画作品としてなんとか届けているのだから天晴れ！と言いたい。
