キヲシ

殺しの烙印のキヲシのレビュー・感想・評価

殺しの烙印(1967年製作の映画)
3.0
これは4Kリマスター版!モノクロでかつ夜の場面が多いので布団の中で鑑賞。オープニングタイトル後、画面上を横切るライトが旋回して旅客機が姿を現す。格好いい。しかし、一緒に仕事を受けた元ランカー南廣が飲むは踊るは暴走し始める。4階建て?の立派な洋館の屋上から落ちる、燃え上がるトーチカから火だるまになって飛び出すというアクションとのギャップが…。スタイリッシュな殺し屋こと大和屋竺の最後もジャケット脱いで自分でかけるとは。花田(宍戸錠)の自宅は螺旋階段とガラス張りでモダン。ここを舞台に絡むのは真似したくなりそう。「飯を炊け」とか、「ピヨピヨ」と字幕付けたくなるような切り絵合成とか、なんといってもナンバーワン南原宏治がおかしい。小便を靴に垂れ流したり、男二人腕組んで歩いたり…。前半の宍戸錠はまだクールだが、後半はもうぐだぐだでそこを楽しむ感じか。弾倉にメモ残したり、部屋の明かりを点けるとフィルムが映写されたり、敵の待ち構える灯台に近付くためにロープ引くとか変な努力は惜しまない。
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