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機動捜査班 暴力のjunのネタバレレビュー・内容・結末

機動捜査班 暴力(1961年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

「機動捜査班」シリーズ第6作。井上昭文演じる拳銃ブローカー・相良と子分の一味が対立する暴力団二組を巧妙な手口で衝突させて壊滅に追い込み漁夫の利を得ようとする。この「血の収穫」「用心棒」型のプロットはシリーズ1作目「機動捜査班」でも使われている。今作は前作までに比べて機動捜査班の活躍シーンが多く描かれている感じ。また本シリーズには珍しくA級スター・清水まゆみがヒロインとして登場する。観ていてひとつわからなかったのが相良は菅井一郎扮する元組長・榊を裏切る気でいたのかどうかという点。網走刑務所で一緒だった榊の息子の遺言で榊組の復興を助けるということだが、相良自身は榊に恩があるわけでもなく対立する二組が壊滅してシマを自分の組織・新星会の物にした以上、榊の存在は目の上のこぶにしかならない気がする。最後まで榊にやけに親切だったものの警察が動いたのを知り逃亡したあげく逮捕されて物語が終わってしまうので結局どっちだったのかを相良に聞いてみたい気になった。
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