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生きるためのもののlemmonのレビュー・感想・評価

生きるためのもの(1951年製作の映画)
4.0
オープニングが印象深い。
物静かなピアノの音色から始まり、幕開け。
そして顔を覆ったフォンティーン。
(DVDのジャケット、かっこよすぎ!😆)

全編通してどこか息苦しい。
不安は誰にでもあり、激情的な場面なんてないが、必死に生き抜こうとする人間の様がじわじわ伝わる。


アルコールに陥った舞台女優。泥酔のところ、友人の計らいにより、元アルコール依存で14ヶ月の禁酒を続け、同じように苦しむ人を助けるグループに所属する主人公が現れる。2人は惹かれ合う。ただし主人公には妻子が。。。


メロドラマ、不倫、アルコール依存、夢に生きる、夢破れる、精神的に追い込む元恋人、仕事のやりがい、親子、夫と妻、、、と、キーポイントはたくさんあるが、それぞれ深くは描いていない。

主人公の妻演じるライトの言葉でなんとなくこと映画の意図はわかった気がした。息苦しい中でも、人は選択肢がある。何を選ぶか。生きるために何を選び、受け入れていくか。


希望?絶望?、、、やはり希望か?
描かれるプロットは受け付けにくくもあるが、それとはどこか違った印象を受ける不思議な映画だった。
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