父娘の関係を超えた紀子の愛情にある種の怖さを感じるし、現代人の目で見ると結婚観にズレがあるし、とにかく観ていてずっとモヤーっとした感覚があった。しかし、二人の気持ちには強く共感するし、最後あんな表情…
>>続きを読む約4年ぶり2or3度目の鑑賞
再鑑賞で更に良くなった。
年のせいもあるかもしれないが、ラストの笠さんのりんご皮剥きシーンはたまらん。
良すぎました‼️
2020.6.30記 4.4
これぞ小津作品…
妻を亡くした父を案じ結婚を先延ばしにする娘・紀子とその行く末を案ずる父親・周吉の、思いやりに溢れた関係を描いた作品。
小津監督作品に多く見られる親子関係を主題にした紀子三部作のひとつである本作品は、…
昔の結婚の価値観が今とは違いすぎて辛い。
紀子はお父さんのこと大好きで一緒にいたいんだからいてあげて!と悲しくなった。
周りが結婚勧めすぎ。でもこれが普通の時代だったのだろう。笠智衆は安定のいつも通…
美しくて感動的な映画だった。日本人であることを誇りに思う。幸せは待ってるものではなくて、自分達で作り上げていくもの。結婚するしないは別として、生きていく上での真髄だと思う。とても満たされた気持ちにな…
>>続きを読む「父離れできない娘が結婚するまで」という一言でまとめられる物語の中に人間と映画の面白さが詰まってる。例えば、原節子の俯いた顔を上げる時の美しさ。全員が部屋を出てから杉村春子が忘れ物がないか部屋をぐる…
>>続きを読む「なるんだよ、幸せに」と噛み締めるように何度も反復する父が印象的だった。
「娘」以外のアイデンティティを確立してほしい父親と、父親のケアが存在意義であり自己を確立する上であまりに大きい部分を父親が…
このレビューはネタバレを含みます
父と娘の関係や娘の結婚といった題材を、幾何学形態を活用した画面構成で描き、人為的な要素を意識させて映画が進んでいく。波が映るショットでは、幾何学形態を構成する要素としての建造物などは画面に配置せず、…
>>続きを読む小津安二郎が撮る、家にいる一人の人間っていうショットが好きなのかもなと思った。今、フレームの中で、この人の本当の気持ちがでてるってことが伝わる。最後の父が果物の皮を剥いてただ座ってるだけのシーンが好…
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