じろちぃ

晩春のじろちぃのレビュー・感想・評価

晩春(1949年製作の映画)
5.0
小津作品の「どうでもいい会話を延々と続けるシーン」が大好き。
東西南北のやりとりやら、お刺身まで平らげたお嫁さんのくだりやら。

親子喧嘩のいがみ合いがどう治まったのかはばっさり削ぎ落とし、次の場面では屈託のない笑顔で父とおしゃべりをする娘。
時間の経過と親子の絆を、描かないことによって描いている。
表現方法も秀逸だが、ここらへんの引き算は観客への信頼度でもあるんだよなぁ。
嬉しいことです。
じろちぃ

じろちぃ