諸星だりあ

晩春の諸星だりあのレビュー・感想・評価

晩春(1949年製作の映画)
4.0
小津映画、紀子三部作一作目。
昭和24年の風景が堪能出来る。

結婚観に見られる時代性が、今となっては
特異に映る。クラシック作品の持ち味。
やはり笠智衆さんの父親役は昭和の情緒の
塊のようである。

「結婚する事が幸せなんじゃない。
一緒に人生を造っていく事に幸せがある」
最後に父の剥く梨、実に美味そうであり
それゆえに寂しさがつのって見える。
諸星だりあ

諸星だりあ