この日常を切り抜いたかのような撮り方が奥行きとこの頃の日本を丸々体験してるように感じられるのが好き。
セリフのある演者の背中を堂々と長いカットで写したり、風景をただ単に美しく切り取ったり、演者と…
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名作を見てみようシリーズ。
国内外、特に外国の監督が影響を受けた人物として黒澤明と並んで(それ以上?)名前が挙がる小津安二郎。
果たしてどんなもんなんだろうっていうハードルに加えて、古い映画の見慣れ…
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晩春
・小津監督は誰にも批判の余地もない名監督、小津の作品を挙げておけば間違いないというぐらい映画の中で地位を築き上げた監督ではあるが映画の鉄則中の鉄則であるイマジナリーラインが全くない監督である…
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全部美しかったけど、特に叔母とのやり取りが印象に残っている。結婚をしつこく勧められてもあの明るすぎる笑顔でかわしていた紀子が、父親の再婚話が出た途端に感情をむき出しにする。結婚したくないんじゃない。…
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原節子はこれまで見た作品の中では歯を見せて笑ってる表情が印象に残ってたけど、今作では怒って黙りこむ表情が見れて新鮮だった。口角が下がって澄ました目だと別人に見える。
今見ると結婚せずに父親との生活…
正面ショットの不気味さについてよく言及されるけども、むしろフレームイン・アウトのリズムや不在の時間によって、恐怖を与えているような気さえする。
人物が画面の端から突然に登場するのではなく、何か物の影…
小津映画いいなぁ。昭和24年の作品。1949年といえば、日本は米国の占領下にある。町の中に英語の表示がある。おそらく、米国主導の民主化が推し進められていた時期の映画。米国の検閲もあったことであろう。…
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