とり

ミッション:インポッシブル3のとりのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

予告編を観て期待してた通りの内容で大変満足。
こういうのって予告編は凄く上手く作ってあって格好良いシーンの切り貼りになってたりして、実際に本編を観ると妙に騙されたような気になることが多いですが、今回は期待を裏切られなかった。そのかわりに期待以上のものもなく意外な展開とか新鮮さもあまり感じられませんでしたが。
これまでの2作を含めて良かった順をつけるなら今回の3、1、そして2は非常にイマイチでした。
1は純粋にスパイ映画として面白かったけど今の時代ちょっと設定的に古臭いかなー。冷戦時代が終わってからのスパイ映画ほど悲しいものはないですからね。
今回の3はアクション大作として観れば相当な満足度。そこに2に足りなかった仲間との連携が大幅にパワーアップしていて、トム濃度を適度に中和してくれている。騙し騙されなスパイ定石展開はあんまりなかったけど、ストーリーはこの際どうでもいっす。
とにかく派手でお金のかかったアクション、大爆発、そしてトム達のコスプレ…もとい変装しての潜入捜査の面白さ。これにつきます。
特にトム・クルーズはかなりおじさんになったけどスタントなしで頑張ってるアクションもあって気迫が感じられます。
派手派手アクションで一番気に入ったのはビルからビルに大ジャンプするシーン。うはぁまるでマンガやん(笑)とか内心クスッとなりつつも緊張しながら見入ってしまった。しかもただジャンプしただけじゃない。その後のズリズリ落下しつつ銃撃してしまうところのカッコ良さにやられてしまいました。
ポスターでも着ている黒い戦闘服で銃をかまえた姿が格好良すぎる。
バチカンへの潜入シーンも必要以上に細かいこだわりを感じました。何もそこまでしなくても大丈夫なんじゃ?と思うほどのこだわり。トムグループに限らずスパイという人種の神経質さが垣間見えるよう。
一瞬で神父さんに変装してるのはいいとして、ヘアスタイルがバッチリ七三分けでキメているところに妙なおかしさを感じました。
変装マスク装着シーンの自然な映像技術にも感心してしまった。あれは凄い!
まぁ脚本が結構弱いような気がしたので、観終わった後何も残らないんですが、観てる最中の細かなツッコミどころも気にならないので相殺されて良いんではないでしょうか。
携帯電話で本部とか支部に直で電話してるけど大丈夫なのかとか、海上道路での派手すぎるテロ行為は敵も含めスパイ精神に反しているのではないかとか、飛行機から落としてやろうとするトムはエリートスパイとして感情的になりすぎててどうなのかとか、頭の爆弾カス残ったまんまちゃうんかとか…、まぁ大したことじゃないんですけどね。
家のテレビで観てもあんまり面白くないかもな映画の典型ですね。
劇場での大画面・大音響を満喫しまくりましたが、ラビットフットを盗むシーンがなかったのが唯一の不満点。いきなり「盗ったどー!!」って・・・そりゃないよ・・・。
MOVIX三郷
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