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20世紀少年<最終章> ぼくらの旗のsithmaroのレビュー・感想・評価

3.5
第一章が原作にかなり忠実、二章でちょっと変えて、三章はだいぶ変えてきた印象。

だいぶ頑張りはしたが、三部構成でもあの原作の再現は難しかったか。
そのしわ寄せが最後にきてしまったように感じる。
つまらなくはないが端折りすぎてまとまりが無くなっちゃった感がある。

物語の主軸は大雑把に四つ。
一つがケンヂ主軸の話。
一つはオッチョ、カンナ、ヨシツネ、ユキジの話。
一つはマルオ、ケロヨン、キリコの話。
そしてともだちの話。
複数の物語が絡み合うのは大河ドラマ的手法だが、やはり時間が足らなかった気がする。

それでも原作を知っていると、あのラストを実写で観ることができたという完全に走りきった爽快感が残る映画なのも確かだろう。
前2作にも言えることだが、神キャスティングを見られただけでも意義のある映画ではあるかもしれない。
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